【中古車選びの決定版】プロが教える!失敗しない中古車選び7つのチェックポイント
2025.09.01【中古車選びの決定版】プロが教える!失敗しない中古車選び7つのチェックポイント
「手頃な価格で車を手に入れたい」と考えたとき、中古車は非常に魅力的な選択肢です。しかし、新車と違って一台一台の状態が異なるため、「買ってすぐに故障したらどうしよう」「何か隠れた問題があるのでは?」といった不安を感じる方も少なくありません。
実際に、確認を怠ったことで購入後に思わぬ出費が発生してしまった、という失敗談も耳にします。
そこで今回は、中古車販売のプロである私たちが、**これだけは押さえておきたい「失敗しない中古車選びの7つのチェックポイント」**を、初心者の方にも分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたもプロの視点で車をチェックし、納得の一台を見つけられるようになります。
チェックポイント1:外装の傷やへこみ、塗装の状態
まずはお店の展示場で、車の周りをぐるっと一周してみましょう。見た目の印象は非常に重要です。
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傷やへこみの場所と大きさ: 小さな擦り傷程度であれば中古車にはつきものですが、大きなへこみや深い傷は修理費用がかさむ可能性があります。
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塗装の色ムラやツヤの違い: 部分的に色が違っていたり、ツヤがなかったりする場合、過去に修理されている可能性があります。特に、バンパーやフェンダー、ドアなどのパーツ間の隙間が均等でない場合は、修理の痕跡かもしれないので注意深く見てみましょう
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ライト類の曇りやひび割れ: ヘッドライトやテールランプに黄ばみやひび割れがないかも確認しましょう。
外装は、前のオーナーがどのように車を扱っていたかを知るヒントにもなります。
チェックポイント2:タイヤの状態と製造年
意外と見落としがちですが、タイヤは安全走行に直結する重要なパーツです。購入後の大きな出費にもなり得るので、必ず確認しましょう。
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溝の深さ: スリップサインが出ていないか確認します。溝が浅い場合、近いうちに交換が必要になり、数万円の出費となります。
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ひび割れ: タイヤの側面に細かいひび割れ(クラック)がないかチェックします。ひび割れはタイヤの劣化を示しており、走行中にバースト(破裂)する危険性も伴います。
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製造年: タイヤの側面には「XXXX」という4桁の数字が刻印されており、下2桁が製造年、上2桁が製造週を表します(例:「3223」なら2023年の32週目)。製造から5年以上経過しているタイヤは、溝が残っていてもゴムが硬化して性能が落ちている可能性があるため注意が必要です。
チェックポイント3:内装の清潔感と装備品の動作
次に車内に乗り込み、快適に過ごせる空間かどうかを確認します。
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シートの状態: 破れやシミ、タバコの焦げ跡がないか確認しましょう。特に運転席のシートは使用頻度が高く、へたり具合で走行距離を推測するヒントにもなります。
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臭い: タバコやペット、芳香剤の強い臭いが残っていないか確認します。エアコンをつけた時にカビ臭い匂いがしないかも重要です。一度染み付いた臭いは、なかなか取れない場合があります。
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装備品の動作確認: エアコン、カーナビ、パワーウィンドウ、オーディオなど、スイッチ類は一通り操作してみましょう。これらが正常に動くかどうかも大切なチェックポイントです。
チェックポイント4:エンジンルームの状態
車の心臓部であるエンジンルームも、可能な範囲で確認しましょう。専門的な知識がなくても、見るべきポイントは絞られています。
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エンジンオイルの量と汚れ: オイルレベルゲージを抜き、オイルが規定量入っているか、黒く汚れすぎていないかを確認します。
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オイル漏れの痕跡: エンジンの周りや下を覗き込んで、オイルが漏れたような黒いシミがないか見てみましょう。
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異音や異臭: 実際にエンジンをかけてもらい、ガラガラといった異音や、焦げたような異臭がしないか確認します。
エンジン周りのトラブルは高額な修理につながりやすいため、少しでも違和感があれば販売店のスタッフに質問することが大切です。
チェックポイント5:走行距離と年式のバランス
中古車の価格を大きく左右するのが「年式」と「走行距離」です。 どちらか一方だけでなく、両方のバランスを見ることが重要です。
一般的に、年間の走行距離は1万kmが目安とされています。例えば、5年落ちの車であれば走行距離5万km程度が標準的です。
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年式の割に走行距離が極端に長い車: 長距離移動が多かった可能性があり、エンジンや足回りの部品が消耗している場合があります。
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年式の割に走行距離が極端に短い車: お得に感じるかもしれませんが、長期間ほとんど動かされずにいたため、かえって部品の劣化が進んでいたり、メンテナンスが十分に行われていなかったりする可能性も考えられます。
チェックポイント6:「修復歴」の有無は必ず確認!
中古車選びで最も重要なのが「修復歴」の有無です。
修復歴とは、交通事故などによって自動車の骨格(フレーム)部分を交換したり、修正したりした経緯がある車を指します。ドアの擦り傷を直した程度の「修理」とは異なり、車の強度や安全性に影響を及ぼす可能性があります。
修復歴のある車は価格が安い傾向にありますが、走行中に不具合が発生するリスクも高まります。販売店には修復歴の有無を告知する義務があるため、必ず確認しましょう。車に詳しくない初心者の方は、修復歴のない車を選ぶのが安心です。
チェックポイント7:整備記録簿(メンテナンスノート)で車の過去を知る
整備記録簿は、その車が過去にどのような点検や整備を受けてきたかが記録された「車のカルテ」のようなものです。
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定期的な点検の記録: 12ヶ月点検や24ヶ月点検が定期的に行われているか。
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消耗品の交換履歴: オイルやバッテリー、ブレーキパッドなどの消耗品がいつ交換されたか。
整備記録簿がしっかりと残っている車は、前のオーナーが大切に扱ってきた証拠であり、車の状態を把握する上で非常に信頼性の高い情報源となります。 初めて中古車を買う方は、この整備記録簿がある車を選ぶとより安心できるでしょう。
まとめ:ポイントを押さえて、賢い中古車選びを
完璧な状態の中古車を見つけるのは難しいかもしれません。しかし、今回ご紹介した7つのチェックポイントを押さえることで、大きな失敗をするリスクを格段に減らすことができます。
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外装の傷や塗装の状態
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タイヤの状態と製造年
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内装の清潔感と装備品の動作
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エンジンルームの状態
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走行距離と年式のバランス
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「修復歴」の有無
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整備記録簿(メンテナンスノート)の有無
これらのポイントを参考に、ぜひご自身の目でじっくりと車を確かめてみてください。そして、少しでも疑問や不安に思うことがあれば、遠慮なく販売店のスタッフに質問することが、納得のいく一台と出会うための最後の鍵となります。
T’s Fieldはお客様の不安に寄り添い、安心してカーライフをスタートできるよう、全力でサポートいたします。車のことなら、何でもお気軽にご相談ください。